木曜日にはココアを 感想

12のやさしいストーリーをまとめた短編集。何もかも全て最後にはハッピーエンドになるので、まるで子供向けの絵本を読んでいるような気分になりました。12のストーリー中9つは恋愛か結婚の話で、ラブストーリーに興味のない私には少し退屈でした。ゲームをするのにノーマルじゃなくてイージーを選択してしまい、負荷が足りなさすぎてつまらないようにこの本はありとあらゆることがトントン拍子にうまく行きすぎて物足りなかったです。

甘々な人生の本ですが、一箇所だけすごく好みのところがありました。結婚する友人がサムシング・フォーのうち1つが決まらない、と相談してきたときに主人公が「マリッジブルーでも胸に抱いておけば」と思ってしまうところ。この本唯一の毒でした。

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