眠れぬ夜はケーキを焼いて 感想

 

気になるタイトルのコミックを読みました。自己肯定感を得るためにお菓子を作り続ける漫画です。こういう本の著者の投影は丸っとしたキャラが多い中、等身高めのおとなしそうなオオカミが主人公です。個性的ですね。

このオオカミさん、繊細で感受性が高いので稼働時間が長くありません。布団から起き上がれない日も多いようです。狩りとか絶対できなさそうで親近感がわきました。それでも心を休めて何とか動けるようになるとお菓子を作りたくなる様子。

最初の方のページにグッとくる文章が書かれていました。

「夜中に起きて外出もできず1日を無駄にしてしまったことからくる自分の不甲斐なさを何かを作り出すことで生まれる達成感で打ち消そうとしているわけです
料理はいかにも正しい行ないという感じがして自尊心が高まる上に成果物が美味しく食べられるので一石二鳥」

自分を立て直す方法って色々あると思うんですけど、このオオカミさんにとってはそれがお菓子作りなんですね。そうやって他人が癒される様子を見ていると、こちらまでリラックスしてきます。モチーフがお菓子というのもあってゆったり優しい時間が流れるような本でした。

パウンドケーキ、カップケーキ、プリン、ガトーショコラ、スコーン、レモンケーキなどのレシピもあり。私はこの本を読んでパウンドケーキの型にクッキングシートをちゃんと入れられるようになりました。

夜にお菓子にまったりしたオオカミ、「眠れぬ夜はケーキを焼いて」はまったりした癒し本でした。

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